2009/02/18

イダキの作り方

 「ディジュリドゥ』にはいろんな呼ばれ方をされており、『イダキ』というのもその一つである。そもそも『ディジュリドゥ』という呼び名は白人が音色を聞いたときに「ディジュリドゥ~、ディジュリドゥ~」と聞こえたからだとか。。。

 そんな『ディジュリドゥ』を自作している私ですが、よく制作方法を聞かれます。サクッと「まぁ彫るんです。」と答えてはいますがあまりに具体的ではないので今回、制作過程を順を追って説明したいと思います。注意していただきたいのはネイティブな制作方法とはかけ離れてはいます。あくまで私個人が作るうえでの方法なのであしからず。




手順1~材料の準備~


 木材はホームセンターで扱っているもので十分に制作可能です。3寸角の角材が作りやすいかと思います。材質でいえば松、杉、栂なんてのが入手しやすいでしょうか。材料を選ぶ時のコツはできる限り無節でひ割れのない木目の詰まったものを探すことです。作りやすさと完成した後のケアのしやすさに大きく左右されます。



 今回、使用しているのは自宅に転がっていた檜の角材(4寸5分)のものを使用しています。背割がされているので変形もしておらず完全に乾いた材料です。





手順2~材料を割る~


 角材を半分に割きます。バンドソーと呼ばれる機械でバッサリです。今回の材料は背割付きなので、それに合わせてカットしてます。



 そして、割いた材料の切り口を整えるために鉋をかけます。この作業が肝で、如何に平滑にするかかが重要です。私は自動鉋板で一気に削ります。注意点としては削り過ぎないことです。ここで削りすぎると断面寸法を減らすとともに貼り合わせたときに木目のズレが目立ってしまいます。




手順3~墨付け~



 割いた材料に管の形を決めます。この形状がディジュの基本音や吹きやすさを左右します。私はCADで描いた型を用いて墨付けするので誤差が少なくてすみます。貼り合わせ面の両方に墨付けするわけですが、ここで注意しなければいけないのは形が左右対称になるということです。





手順4~彫る~


 さて、いよいよ彫る作業です。墨に合わせて彫ります。ここで重宝するのがグラインダーに装着した凶悪なアタッチメント。この刃でガンガン彫ります。難しいのは幅は決めてあるので良いのですが深さを決めるのは勘です。途中からテーパーをつけるので深さの調整は神経を使います。



 完成!ご覧のとおり左右対称です。





手順5~圧着~

 お互いに薄く接着剤(ボンド)を塗ってバシっと貼り合わせます。そして、ハタ金と呼ばれるクランプの一種で締め付けていきます。とにかくたくさんつけて均等に圧力を加えます。すさまじいことになってますが、この作業を誤ると十分な強度を得られないので要注意。


 完全に乾燥させてからハタ金を外します。だいたい1日も放置すれば十分でしょう。この状態で筒は完成しているのでうまく吹けば音が出せます。





手順6~シェイプ~

 いよいよ外側を削ります。中を彫った時と同様にグラインダーを使用します。しかし、グラインダーだけでは大変なので、不要な部分をバンドソーでカットしておきます。ここでCADで描いた型紙が目安になります。



 およその形が出たところで削っていきます。ひたすら削ります。手が痺れます。。。型紙を作った時点でおおよその形のイメージは決まってくるのですが、あくまで立体なので2方向だけで形の変化をつけても綺麗ではありません。空洞部分を気にしながらも四方へうねるように変化をつけて削るのが重要です。



 そして、外形の完成です。


 この後、仕上げ作業に入るわけです。サンドペーパーをかけまくって表面を整地します。私のスタイルは木目を活かしたツルツルな仕上げをモットーにしています。現在、鋭意制作中。完成したらアップしたいと思います。




 最後にディジュを製作し始めて一年になります。今回作ったもので六本目になります。もともと家具を作っていたので、制作技術が多分に活かされています。ひょんなきっかけで知ったディジュリドゥですが、ここまではまるとは思いませんでしたね。今まで興味をもった楽器はありますがことごとく挫折しましたが、これならやって行けそうです。思い起こせば小学校の時はリコーダーは得意だったので管楽器には縁があるのかもしれません。制作・演奏ともに奥深いディジュですがこれからも楽しく研究していけたらと考えています。

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